毎日シャンプーは必要⁈　夜になるとシャンプーしたくなってしまう状態とは

07/04/2025

「今日も一日終わり…あぁ、なんだか頭がムズムズする。もう一度シャンプーしたい…」

こんな風に、夜になると無性にシャンプーしたくなっていたりしていませんか？

日本人は「清潔＝毎日洗う」という習慣が根強く、毎日のシャンプーが当たり前になっています。しかし、実はそれが頭皮トラブルの原因になっている場合もあるのです。

今回は、「毎日シャンプーって本当に必要？」という疑問と、夜になると「もう一度洗いたくなる状態」の背景にある理由を、プロの視点からお伝えしていきます

1. シャンプーの本来の目的とは？

シャンプーの目的は、頭皮の汚れや皮脂、髪に付着したスタイリング剤やホコリなどを洗い流して清潔に保つこと。しかしここで大切なのは、「洗いすぎないこと」なんです。必要な皮脂まで取り去ってしまうと、頭皮は逆に乾燥しやすくなり、トラブルを招いてしまいます。

頭皮がかゆい

夕方になるとべたつく

髪が細くなってきた気がする

頭皮の匂いが気になる

これらの症状がある人ほど、「シャンプーしなきゃ！」と毎日洗いたくなる傾向があります。

2. 夜になると“シャンプーしたくなる”理由

● 皮脂の過剰分泌

毎日強い洗浄力のシャンプーや泡立ちの良いシャンプーで洗っていると、頭皮は「皮脂が足りない！」と感じて余計に皮脂を出すようになります。その結果、夕方〜夜になるとべたつきやかゆみが気になり、再びシャンプーしたくなってしまうのです。

● 汗や湿気によるムレ

春から夏にかけては特に、汗や湿度の影響で頭皮が蒸れて不快感を覚えることもあります。エアコンの効いた部屋でも、長時間座っているだけで頭皮は蒸れやすくなっています。

● 精神的なストレス

実は、ストレスを感じると交感神経が優位になり、皮脂腺の働きが活発になります。その結果、頭皮のべたつきや不快感が増し、洗いたくなる気持ちが強まるのです。

3. 毎日シャンプーすべき？それとも間隔を空けたほうがいい？

結論から言えば、「毎日シャンプーが絶対に必要」というわけではありません。

頭皮の状態や生活スタイルによって変えるのがベストです。

● 毎日洗うのが向いている人

スタイリング剤を毎日使う

運動などで汗をかくことが多い

ホコリや油まみれになるような環境にいる

油分が出やすいオイリー肌タイプ

皮脂分泌が盛んな世代

● 2日に1回でもOKな人

特に汗をかかない生活

頭皮が乾燥しやすいタイプ

肌が敏感である

皮脂分泌が減ってきた世代

ナチュラル思考でお肌にも髪もシンプルケア

実際、欧米では「2〜3日に1度シャンプーする」スタイルが一般的。気候や体質、ライフスタイルの違いということもありますが

自然な皮脂バランスを保つことで、髪や頭皮の健康を守る考え方です。

4. “洗いたくなる”前に見直したい3つのポイント

① シャンプー剤を見直す

市販のシャンプーの中には、洗浄力が非常に強いものもありますが、ラウレス硫酸Naなどの成分が入っていると、必要な皮脂まで落としてしまいがち。また、敏感肌の人はかゆみを引き起こす成分もチェック。純粋なアミノ酸シャンプーや植物由来、石鹸系の優しい処方のものに変えるだけで、べたつきやかゆみが改善することもあります。

② 洗い方を見直す

爪を立ててゴシゴシ洗うのはNG。指の腹でやさしくマッサージするように洗うことで、血行も良くなり、皮脂のバランスも整いやすくなります。

③ シャンプーの頻度を“少しずつ”減らしてみる

「今日1日洗わないのは無理…」という人は、まずは界面活性剤が入っていない（泡が立たない）シャンプーや湯シャン（お湯洗いのみ）を週に1回だけを取り入れてみるのもおすすめ。慣れてくると、意外と快適に過ごせるようになります。

5. 美容師の視点から伝えたいこと

日々お客様の頭皮や髪に触れる中で感じるのは、

「洗いすぎなのでは？」と思う頭皮がとても多いということ。乾燥して赤みがあったり、抜け毛が気になっていたり…

自分にあってないシャンプーケアが元になり　かゆみやニオイ、抜け毛の原因になっていることも珍しくありません。

また、頭皮はお顔の皮膚とつながっています。

頭皮の状態が悪ければ、お顔のたるみやくすみにも影響が出てきます。

つまり、年齢や自分にあった正しいシャンプー習慣はエイジングケアにもつながっているのです。