「白髪は隠すもの」
それってもう、私たち世代にとっては“最低限の身だしなみ”という感覚に近いかもしれません。
私自身、美容師としても、一人の女性としても、
白髪が目立っていると“ちゃんとしていない”印象に見えてしまうことがあるのはわかります。
特に仕事をされていたり、人前に立つ機会のある方ほど、
「白髪くらいはきちんと染めておかないと」って思うのは自然なことかもしれません。
◆ でも実は、白髪の「色」よりも大事なことがあります
Notiaには、「オレンジに染まるのが苦手で…」という理由で、
ヘナに抵抗を感じていたお客様もたくさんいらっしゃいます。
たしかに、白髪が多い部分にヘナだけを使うと、
オレンジっぽさがパッと出てきます。
その色味にびっくりしたり、「これじゃ外に出られない」と感じたりする方も少なくありません。
でも、そんなお客様たちが何度かヘナを続けていくうちに、
みなさん決まって口にするようになるのが…
「髪ツヤツヤでキレイですね~といわれました」
という言葉なんです。
◆ 「ツヤがあると若く見える」には理由がある
私たちが人の髪を見たとき、無意識に「若々しいかどうか」を判断しているポイントのひとつが、髪のツヤ感です。ここでいうツヤとは、皮脂やオイルで得ているツヤではなく「キューティクルが整っている状態のツヤ感です」
これは脳科学的にも視覚心理学的にも実証されていて、
ツヤのある髪は光を均一に反射するため、健康的で清潔感のある印象を与えるのです。
逆に、パサついていたり、ゴワついている髪は、
光を乱反射してしまい、くすんで見えたり、疲れて見えたりします。
つまり、ツヤ=若々しさのサイン。
これは「黒髪か白髪か」以上に、人に与える印象を大きく左右するんです。
◆ ヘナの魅力は“染めること”じゃなく“整えること”
ヘナは染料というより、トリートメントのようなものと私は感じています。
使い続けるうちに、髪のキューティクルが引き締まり、
根元からふわっと立ち上がるようになり、
光を受けたときのツヤ感が増していく。
これは人工的なコーティングではなく、髪そのもののコンディションが整っている証拠です。
だから、白髪がゼロにならなくても、
染まり方がオレンジっぽくても、
「なんか若々しく見える」「なんかキレイに見える」につながる。
◆ 自然な色味に仕上げる工夫もできます
もちろん、どうしてもオレンジが気になる方には、
インディゴを混ぜて「ナチュラルブラウン」に仕上げることも可能です。
染め方や配合によって、
・1回染め
・2度染め(オレンジになりすぎずしっかり白髪を隠すイメージ)
どちらも対応できるので、ご希望やお好みに応じて調整しています。
大切なのは、「白髪を完全に隠す」ことよりも、
「その人らしく、心地よくいられる」色味と質感をつくっていくことだと私は思っています。
◆ 白髪を隠す=悪いことじゃない。でもそれだけじゃもったいない
「白髪は染めなきゃ」という気持ちも大事。
でもそれだけに縛られてしまうと、
本来もっと楽しめるはずの“年齢の変化”を、ただ嫌なものにしてしまうかもしれません。
白髪を受け入れるのも、ぼかしていくのも、
キレイに染めるのも、ぜんぶ正解。
でも、どんな選び方をするにしても、
“ツヤ”のある髪をキープしておくと、それだけで印象はグッと変わります。
◆ ツヤがあると若く見えるのはなぜ?(根拠はこちら)
・キューティクルの整った髪は光を均一に反射し、清潔感・健康感・立体感が出る
・パサつき・うねりがある髪は影ができやすく、疲れた・老けた印象に見える
・脳は「ツヤ=健康」「マット=老化」と無意識に判断する(視覚認知の研究より)
つまり、年齢や白髪の有無よりも、髪の“表面状態”が若見えのカギなんです。
ヘナは、髪の表面を健康に保ち、内側からのツヤを育ててくれる
“エイジングケア”としての可能性を持っています。
◆ 最後に:自分の“心地よい身だしなみ”を選ぼう
白髪は隠すべき?
オレンジは恥ずかしい?
ナチュラルは老ける?
いろんな声があるけれど、
一番大事なのは、「自分が心地よくいられるかどうか」。
白髪とうまく付き合いなが
色も、質感も、自分らしく選んでいけるといいなと思います。
Notiaでは、色を“隠す”だけでなく、
ツヤと手触りを“育てる”ご提案を大切にしています。
いつでも気軽にご相談くださいね。
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